2013年12月4日水曜日

えびの市、来年4月全小中学校で「30人学級」を導入

   えびの市教育委員会は3日、来年4月から市内の全小中学校で「30人学級」を導入することを明らかにした。1学級を30人以下とすることで、きめ細かい指導が期待できるという。市教委は「県内では初めて。全国的にも珍しいのでは」と話している。
 萩原和範教育長が発表した。市教委によると、全学年を30人学級とすることで、児童・生徒とじっくりと向き合うことが可能となり、基礎学力の向上も期待できる。また、いじめや不登校、問題行動などの面でも、素早く気づき、対応できる利点もあるという。
 これに伴い、2中学校3小学校で計9学級の増加が見込まれている。市教委では講師9人を新たに採用することで補うとしており、4日から県内の教育学部を持つ大学に募集をかける。
 公立学校の人件費は国が3分の1、県が3分の2を負担している。小3以上を30人学級にした場合にかかる人件費については、自治体の負担となる。
 市は来年3月議会で、新たに採用する講師9人の人件費(約3960万円)を提案する予定。すでに市議会の全員協議会での説明を終えている。
 県教委の教職員課は「少人数学級はきめ細かな指導ができ効果がある。県としても国に対して制度化を図るよう要望しており、えびの市の今後の成果に注目したい」と話している。