2013年12月6日金曜日

坂出市、認知症で行方が分からなくなるお年寄りの早期発見の取り組み


坂出市は、認知症で行方が分からなくなるお年寄りの早期発見のため、登録したサポーターにメールで情報を発信する事業を来年4月から本格的に始める。「まいまいこおかえり支援事業」と名付け、今月中旬から発見に協力する「おかえり支援サポーター」を募る。2月から試行し、4月からは本格実施の予定。

 お年寄りが行方不明になった場合、家族は坂出署に届け出る。署で市の申込書に記入して提出すると、市はサポーターへ午前6時から午後10時の間、メールで行方不明者の情報を送信する。情報には個人名を出さず、いなくなった時間や場所、男女別、年齢、服装などを発信する。発見された情報は24時間対応でメール発信する。

 サポーターは、市民、自治会や民生児童委員、また郵便や宅配業などの事業者にも協力を呼びかけ、今月中旬から受け付ける。

 同市内で今年1~11月、警察への高齢者の行方不明届は18件。綾宏市長は、「届け出のない潜在的な行方不明は、かなりあるとみられ、早期発見に市民の参加をお願いしたい」と話した。