2011年11月18日金曜日

SONYとAPPLE

この15年でアップルとソニーになにが起きたのだろうか。アップルの成功を裏返せば、ソニーの失敗が読み取れる。アップルが取り扱う製品はMac、iPod、iPhone、iPad、それからAppleTV程度だ。Mac以外の製品はすべて同じiOS上で設計され、アプリはどれでも同じように動作する。また音楽や映画を購入できるアップルのiTunesストアは、MacでもiPhoneでもiPodでも利用できるし、他社のWindows PCからも利用できる。同社の莫大な収益は、iPhoneやiPadといった人気製品によるものだけではなく、その上で利用できるアプリやコンテンツが次々に売れているおかげでもある。
 一方、ソニーはテレビのBravia、PCのVAIO、ゲーム機のPlaySatation、デジタルカメラのサイバーショットやα、ビデオカメラならハンディカム、ごぞんじウォークマンと、様々な製品カテゴリでブランドを有している。最近ではリーダーという電子書籍端末も展開しているし、タブレット端末のSony Tabletも発売されたばかりだ。スマートフォンのXperiaは、スウェーデンのエリクソンとの合弁会社であるソニー・エリクソンの下で開発されていたが、先日ソニーはそのソニー・エリクソンを100%子会社化することを発表した。デジタル家電でこれほどの種類と量を取り揃えた企業はほかにないだろう。

 しかし、ソニーの商品群にアップルのような連動性はない。ソニー製品を連携すればどれほど良いことが起きるかというメッセージを、同社は今も打ち出せていない。iPhoneユーザはパソコンを買い換えるとき、WindowsからMacに乗り換える傾向が高くなるという調査結果がある。反面、家にいくつかソニー製品があるという人はいても、すべてをソニーで取り揃えようという人はそう多くないのではないか。

今日の朝日新聞の記事の一部です。ウォークマンに取って代わることを目指して、アップルはiPodをつくり出したそうです。その狙いは完全に果たされました。かつてはソニーがアップルを買収、といったことも取りざたされたことがあるようです。
そういえば我が家もMac、iPod、iPadと。ウォークマンは引退してます。その原因を言い当てているのでしょうか、この記事は。