2013年9月11日水曜日

岡山・総社市キャッシュバック



岡山県総社市は11日、生活習慣病を予防する特定健診(メタボ健診)を受診し、かつ国民健康保険の保険診療を1年間受けなかった世帯に1万円を支給すると発表した。特定健診の受診率アップで重症化を防ぎ、医療費を削減するのが目的で、来年11月からの支給を予定している。カタログギフトなどを贈る自治体はあるが、総社市は「キャッシュバックは全国初ではないか」と説明している。

 総社市はおよそ50年前から、保険診療を1年間受けなかった国保加入世帯を表彰する制度を設けている。だが、疾病予防や重症化を防ぐことに結びついていないとして、現金支給に切り替えることを決めた。

 同市内で2011年度に保険診療を受けなかったのは284世帯で、このうち特定健診の対象となる40歳以上74歳以下の被保険者は207世帯にいる。しかし、特定健診を受けたのは16世帯19人(8%)にとどまり、市は「30%程度にはしたい」としている。

 来年度予算案に事業費140万円を計上する。今年度1年間で条件を満たした世帯に対し、来年11月から支給を始める予定。