2013年11月12日火曜日

「弁当の日」


子どもたちが自分で作った弁当を学校に持ち寄る「弁当の日」について考えるイベントが9日、雲南市加茂町宇治の加茂文化ホールであった。

 「弁当の日」は、香川県綾川町の元小学校長、竹下和男さん(64)が12年前に始めた活動で、雲南市では4年前から市内の全小中学校で取り組んでいる。

 この日は、竹下さんをはじめ、700人が参加した。市立寺領小学校の6年生12人は地元の菜種農家や製油所を訪ねて学んだ話や、自分たちで栽培した材料から弁当作りに挑戦した話などを報告。藤原ほのかさん(12)は、「弁当作りで自信がついたので、また新しいレシピを考えたいと思います」と話した。

 竹下さんは講演で、「子が親になった時、自分の子に台所に立つ楽しさを教えられるよう、幼いうちから食事を準備する楽しさを知ることが大切」と力説。食事作りを通して、「子どもに、子育てが楽しいというメッセージを送ってほしい」と保護者らに呼びかけた。