2013年11月8日金曜日

埼玉県・ツイッターのアラート機能を活用した緊急情報発信

 埼玉県は7日から、ツイッターのアラート機能を活用した緊急情報発信の運用を始めた。県庁の公式アカウント(@pref_saitama)でアラートを設定すると、発信された緊急情報が自動的にスマートフォンの待ち受け画面に通知される。

 発信するケースは、県内で震度が大きかった地震や避難指示、テロ攻撃などを想定している。ただ、具体的にどのレベルの情報を発信するかは決まっていない。「発信の内容は精査しきれていないが、一日も早く運用した方がいい」(上田清司知事)としている。

 県はこれまで、ホームページや防災情報メールなどで緊急時の情報を発信してきた。だがホームページは利用者が画面を見にいく動作が必要で速報性に乏しく、メールは登録件数が2万8千程度と少なかった。

 そこでツイッターの情報拡散力に目を付けた。1回につき140字まで投稿できるツイッターは、閲覧したときにリツイート(転送)すると、自分のページを閲覧している利用者(フォロワー)とその投稿を共有できる。県庁の公式アカウントのフォロワーでなくても、リツイートが繰り返されれば、ねずみ算式に情報が広がるという狙いだ。

 東日本大震災では、安否確認や避難所などの情報がツイッターで盛んにやりとりされ、被災地で利用者が一気に増えた。

 今年春の選抜高校野球で浦和学院が優勝した際の県庁のツイートも、最終的にフォロワーの30倍程度の約53万人に拡散した実績があるという。