2013年6月6日木曜日

小平住民投票、どうして開票しないの?


小平市議会の定例会が五日開かれ、都道計画を問う住民投票に投じられた五万一千十票を市が開票しない根拠をめぐり、質疑応答した。市の住民投票条例には不成立となった場合に「開票しない」との文言はない。市側は「法文明記の読み方で、成立しなければ以下(開票)の行為はなくなる」と説明した。

 一般質問で、橋本久雄市議(虹とひかり)は「住民投票条例には、不成立なら開票しないとの文言はない」と質問。山下俊之副市長は「不成立でも開票する場合は、ただし書きが必要。他市の条例で『開票しない』と明記した場合もあるが、それは付加的に強調しているだけ。小平市は付けていないが、同じ意味だ」と述べた。

 市の住民投票条例は三月にいったん成立した後、市が改正案を提出。「投票した者の総数が投票資格者の総数の二分の一に満たないときは、成立しないものとする」との成立要件を加えた。

 改正案を審議した四月の臨時市議会特別委員会で、市側は「住民投票が不成立となった場合は開票もしない」と説明。市議から根拠を問う声や開票しないことを疑問視する意見が相次いだ。市側は「成立しないものは開票の必要もないとの解釈」などと繰り返した。