2011年12月13日火曜日

生活保護再考

生活保護受給者が最多となったことを、先週お伝えしましたが、今日は違う角度から数字見てみます。
今まで最多は1951年の204万6646人、総人口は8457万人で2.4%。
現在は総人口が多いので、利用率は1.6%です。実は史上最多の人数ではあるが、最多の利用率ではないのです。
今日も、職業訓練を受けない場合、生活保護を受給しないようにといった記事がありますが、政府は一面的な数字を誇張して生活保護のハードルを高くして、受給者数を減らすことにやっきになっているように見えます。
生活保護の利用率ですが、ドイツが9.7%、フランス5.7%、イギリス9.3%と比べると日本は、格段に低いのです。このことの意味合いはさておき、財政負担が大きいからと、木を見て森を見ない議論に与することなく、生活保護が最後のセーフティネットとして強固な役割を果たすようにしなければならないのであり、決して安易な縮小の方向をとってはならない。