2012年5月2日水曜日

小1の壁とは?小4の壁とは?


学童保育関連のサイトからです。学童ナビ

小1の壁とは、保育園時代は夜8・9時と延長保育があったのに対して、小学校になったこどもたちを預る自治体の学童クラブでは東京23区では最長夜7時と延長保育がないために、働き方の変更を見直す必要がある仕事と子育ての両立に関わる時間的問題を一般的には言います。

夜7時以降も開く学童保育は全体の3.8%
2010年厚労省調べによると、夜7時以降も開く自治体の学童保育は、全体の3.8%に過ぎません。

小4の壁とは、自治体が運営する学童施設の多くが、小学4年生をお預かりしないため、4年生になったとたんに、子どもたちの放課後の居場所や預け先がなくなってしまうため、仕事と子育ての両立を断念することを一般的にはよんでいます。

しかし、小4の壁とはこれだけではありません。
小学校4年生を境に、深刻な問題が浮上しているのです。
小学校4年生になると、勉強の難易度が飛躍的に高くなります。
具体的な学習の事例をあげると、例えば、算数の応用問題や、国語の論理的思考力(いくつもの事実をまとる力、上下の概念を認識する力等)を問う問題が4年生からは出題されます。
そこで、小学校4年生になると、学校では勉強が苦手な人、得意な人が、かなり差が出てきます。

もちろん、論理的思考力は、一定の前提条件付ですが、訓練をすれば、開発が可能な領域です。

論理的思考力を身につけるための前提条件とは、じっくりと考える、じっくりと本を読む、といった落ち着いて考える学習習慣が身についていることです。
特別に、論理的思考力のトレーニングをしなくても、そういった力が育まれているこどもは必ず、本を読むことが大好きで、たくさんの本を読み、そして一人でじっくりとなぜだろう?自分だったらどうするだろうか?といった深い思考をする習慣がついています。
ですので、小学校1年生~3年生までに、いかに学習習慣が身についていたのかで
大きな差がつき始めるのが、小学校4年生なのです。

最後に、私の考える、最も深刻な小4の壁とは、子どもの勉強・お受験のために、お母さんが仕事を辞めてしまわれることです。

私自身、この中学受験の3年間の間に、仕事と子育がとても苦しい時期がたくさんありました。
また、周りのお母さんや、同じような年代の子どもをもつ同僚の中でも、小学校4年生にかけての中学受験をきっかけに、お仕事を辞めてしまった方々がおられます。
もちろん、色んなタイミングの中で、それぞれの選択を尊重しますが、本当は仕事や社会でやりたいことがあるのに我慢をしても、結果的には、ご自身にとっても、その子どもにとってもいい結果には繋がりません。

なぜなら、どんなに私たち親が頑張っても、子どものやる気の問題なので、残念ながら、結果とは直結しません。
むしろ、ストレスを抱えられた保護者さん伴走される受験勉強は、子どもにとって、より一層、勉強がつらいと感じてしまう要因にもなりかねません。

まずお仕事を辞めてしまう前に、またご家族で、お子様の将来と小4の壁にどうむかっていくのかじっくりとお話をしてみてください。