2012年8月30日木曜日

四日市市。政務調査費で購入した書籍



視察など市議の調査研究のために交付される政務調査費。四日市市では議員1人あたり年間84万円の税金が支出され、その使途は領収書とともに公開されている。このうち、書籍の購入に使われる昨年度の「資料購入費」の使い道をのぞいてみると――。

 各会派で目立つのは、やはり地方自治や議会に関する書籍。リベラル21の「習うより慣れろの市町村財政分析」(2310円)、民自党の「議会からの政策形成」(2500円)、公明党の「市町村議員のためのわかりやすい地方税」(735円)などがあった。

 また、東日本大震災や防災関係の書籍も目につく。

 政友クラブの「命を守る教育3・11釜石からの教訓」(1260円)、創四会の「自治体の防災力」(8400円)など。政調費で被災地を視察する議員も多く、関心は高い。

 一方、幅広い興味をうかがわせる書籍も。日本共産党は「イギリスに学ぶ子どもの貧困解決」(1050円)、「自治体の偽装請負」(1800円)。政友クラブは「尖閣を守れ!」(630円)、「体制維新―大阪都」(892円)を購入。リベラル21には「これでわかる!TPPのすべて」(880円)があった。

 一方、題名だけでは、どんな調査研究に役立つのか分かりにくい本もある。

 政友クラブは「100歳までボケない101の方法」(735円)、日食メガネがついた「金環日食観測ノート」(525円)。

 後者を購入した笹岡秀太郎市議(60)は「市はプラネタリウム施策をしており、実際に多くの市民が今年の金環日食を観測した。議会でも質問しており、自然現象を見ることで、市民の科学力を上げられた」と説明する。