2012年8月9日木曜日

公費でボウリング大会だって

奈良県の広陵、王寺、上牧(かんまき)、河合4町でつくる北葛城郡町村会(会長=平岡仁・広陵町長)が1970年代ごろからほぼ毎年1回、数万から十数万円の公費を投じて首長や職員らが参加するスポーツ大会を開いていたことがわかった。

 町村会事務局がある広陵町総務課によると、4日午前9時ごろから、上牧町のボウリング場で約2時間にわたってボウリング大会を開催。各町から町長や教育長ら管理職や議員、職員ら計約140人が参加し、ゲーム代や飲み物代などの経費計10万8336円は、町村会の「調査研修費」から全額支出したという。 

 町村会は4町の地方自治に関する調査や国への要望を行い、運営経費は4町が負担している。町村会事務局長の村田孝雄・広陵町総務課長は「公費負担は、職員の保健や福利厚生に関する計画を立てるよう定めた地方公務員法に基づくもの。職場の悩みや問題など情報交換の場としても役立つと考えている」と話す。 

■新藤宗幸・千葉大名誉教授(行政学)の話 

 外部監査のない町村会の事業だから、抜け道になっていたのだろう。職員の親睦や健康促進は必要だが、ボウリングは職務と無関係で、自己負担ですべきだ。