2012年2月22日水曜日

職員自身の募金で穴埋めする方針

岡山市の経理に不適正な処理が見つかった問題で、市は20日、不当に受け取っていた補助金の利息分を、職員自身の募金で穴埋めする方針を明らかにした。年度内に1800万円余りを集める。
 市の「会計処理適正化調査班」によると、国への返還額は約5800万円。このうち約4千万円は余計に受け取った補助金などだが、残りは返還までの間の利息にあたる「加算金」。不適正処理がなければ発生しなかった出費だ。
 調査班は不適正経理について「長期間にわたってほぼ全部署で行われており、組織全体の責任」と指摘。「加算金は職員が補填(ほてん)するべきだ」と結論づけた。管理職を中心に募るという。
 年度内に予算を使い切るため書類を偽るなど、9千万円余の不適正処理を2010年に会計検査院が指摘。その後の内部調査で、指摘分を含めた総額は2億3千万円余に上った。
 内部調査の結果、事務用品の発注と見せかけて私的に液晶テレビなどを購入していた疑いのある事例が見つかり、職員が県警に詐欺容疑で逮捕されている。