2012年2月23日木曜日

コンビニエンスストアで解決します

 香川県高松市は、市内の全コンビニ約140店を自転車の救急ステーションにする事業に乗り出す。2012年度は空気入れを置き、だれでも24時間気軽に使えるようにする。市によると、全国初の取り組みで、初年度の費用として約60万円を12年度当初予算案に計上する。
 大西秀人市長のマニフェスト「日本一のちゃりんこ便利都市」に基づく施策。市交通政策課によると、店内に足踏み式の空気入れ(約3千円)を置き、目印のステッカーを店頭に張り出す。

 昨秋、市内に出店しているコンビニ8社に協力を依頼すると「ユニークな施策。集客や売り上げ増につながる可能性もある」と応じてもらえたという。3月議会で12年度当初予算案が可決されれば全店と詰めの協議を始め、夏までに実施する方針だ。

 市交通政策課が新施策のアイデアを庁内で募ったところ、「遅い時間でも自転車のトラブルに対応できる場所がほしい」との声が出たことがきっかけという。「今後、パンクや電球切れのトラブルにも対応できるようにしたい」と同課の担当者。空気入れの利用者に意見を聞き、どんなサービスを望んでいるのかも探っていく。

 12年度当初予算案には、観光名所を自転車でめぐる「ちゃりんこマップ」の作製費として約130万円も計上する予定。市内をレンタサイクルで回る観光客に配り、コンビニに置く空気入れも利用してもらうという。