2012年3月15日木曜日

岡山市中区役所関連質問抜粋

2012年(平成24年)2月定例議会代表質問
中区役所関連質問抜粋
                  
市長提案理由2012/02/22
次に、区政推進の拠点となる区役所の整備を進めます。具体的には、平成26年度の早い時期の開設に向けて南区役所の整備を進めるとともに、平成26年度中に東区役所を東消防署等と一体的にカネボウ跡地に整備するための取り組みを進めます。また、中区役所につきましては、現施設を取得する場合の条件について相手方と協議を進めることとしております。

長井孝介議員2012/03/01
大きな7番、市民文教委員会関連に入ります。区役所整備と区政推進であります。中区役所の整備計画について、現施設を取得する場合のメリット、デメリットを詳しく説明していただきたいと思います。
また、区役所の整備がうたわれておりますが、整備だけで区政の推進が成るわけではなく、区長権限を拡大し、区独自予算などの改革が求められるというところは公明党の質問にお答えいただいておりますので、質問項目とはいたしませんが、私からもその思いがあることをお伝えしておきます。

○田淵薫市民局長
同じく7、市民文教委員会関連の項で、中区役所の現施設を仮に取得するとした場合のメリット、デメリットについてでございますが、メリットといたしましては区役所開設から3年が経過し、区民の皆様に認知され定着していること、場所移転に伴う混乱が回避できること、また他の場所に新設する場合に比べ整備に係る時間の短縮や財政的にも一定の軽減が図れることなどが考えられます。逆に、デメリットといたしましては、現建物は建築後約30年近くが経過し、電気、空調設備を初め執務環境等の改修が必要となること、また将来的な建てかえを見据えた新たな財政負担が発生すること等が考えられます。

長井再質問
1点目の住民自治の進化、拡充、これはもう皆さんある程度ぴんときていただけると思うんです。これをまずダイレクトに今の岡山市の喫緊の課題で申し上げると、区政の推進、区長権限を有する区政の推進、区独自予算っていう話になってくるかと思います。
市長も本当にトップリーダーとして地方分権、地域主権。これを国にしっかりと訴えてくださってますし、そこから岡山市にさらに落とし込むぺきだと思うんですね。つまり、地域主権っていうのは、基礎自治体である岡山市が地域のことは、岡山のことは岡山で自己責任の自己管理でやっていく、そういった大方針であるならば、この基礎自治体という概念を、今はもちろん市ですよ。でも、この概念的なところをとらえると、区政推進は基礎自治体、最小の基礎自治体を区に落とし込んで考えなければいけない時期なんじゃないかなということです。
そうして考えると、やはり区政の本当に推進、中区の方は自分たちは中区民だ、中区の区長がこういうふうに言ようると、そういった区の中にもある程度の政治、行政意織っていうものが醸成されていかないと政令市として区政が推進されるということにはならないんだろうな。だからこそ、区独自の予算、そして区長に権限が与えられるというシステムが求められるんだろうなというふうに思いますが、この基礎自治体という概念を区に転換していけばどうですかというお答えをいただきたいなというふうに思います。
特に担当の方が政令市会議とかに出られても、この区政推進の概念では著しく岡山市はおくれていて、ほかの都市に学ぶべきところばかりなんだという残念な情報もいただいてますので、政令市としてこの区政椎進、何よりこれから取り組んでいただきたいテーマだと思いますが、いかがでしょうか。お答えください。

○田淵薫市民局長
区政の推進ということで、まちづくりを行う中で、今後区長等の権限あるいは区役所と本庁の役割分担についてでございますが、まず政令市ということで区ができてございますが、区と本庁の役割分担、今岡山市は大区役所制ということでやっておりますが、その中でもそれぞれの業務分担をどうするか。そして、それに伴って体制をどうするか。そして、それに伴って権限ということで、政令市になって3年たったということで、現在区長会離の中でその問題提起をし、今検討を始めております。行革のほうの同席もいただきながら、平成24年度でこのあたりのところをどうすべきかというのを検討したいということで、今のところ考えてるところでございます。
結論として、どれだけの体制を区役所に持たすかということをまず決めていかないとその後がなかなか論議ができないということで、まずは本庁と区役所、どういう分担でするか、そこからスタートをさせていただきたいと考えておりますので、平成24年度早い時期に方向性を出して、また議会のほうにもお示ししたいと考えております。


三宅員義議員2012/03/01
次に、3区役所整備について。
市長所信において、区政の拠点となる3区役所の整傭が推進されることが表明されたところであります。
暫定利用である南区役所については、開所時期を平成26年度の早い時期とし、当面の間利用するとした中区役所については現在地を取得する場合の条件等について相手方と協議を進めることが表明されました。また、東区役所については、老朽化対策、防災力、消防力強化の観点から平成26年度中の完成を目指すことが明らかになったところでありますが、政令都市岡山の今後を考える上で大きなター二ングポイントにしなければなりません。多くの区民が期待し、歓迎されていると感じています。
岡山市が政令指定都市移行の原点とした区役所が区民に身近であり、区民目線に寄り添ったさまざまな市民サービスの拠点であることを改めて認識しておくことが大事だと感じています。
市長が大阪市などの動きとは一線を画すと述べておられますが、まさに正論であります。区役所に求められる機能は、市民サービスの窓口や防災対策などのハ-ド面とまちづくりなどソフト面の両方があります。そのためには、物理的、合理的な建物であることに加え、区民目線をしっかり意職した職員の発想の転換と仕組みづくりに取り組まなければなりません。
そこでお伺いいたします。
ア、実施設計中の南区役所において、防災機能は何を整備するのでしょうか。
イ、南海・東南海・東海の3大地震の同時発生の危険性が報じられているが、防災拠点である南区役所は可能な限り完成を前倒しすべきではないでしょうか。
ウ、東区役所等の整備により西大寺「元気な新拠点」の全体像が明らかになりつつありますが、現在地の跡地利用をセットで考えるぺきであり、所管する局
を明確にすぺきではないでしょうか。
エ、中区役所について、現施設を取得する場合の条件等について協義するとしているが、いつごろまでに方向性を出すのでしょうか。

○田淵薫市民局長
3区役所の整備について、まず南区役所の防災機能についてでございますが、今後想定される東海・東南海・南海地震等に対して、防災拠点として適切な機能が維持できるよう、現在実施設計を進めております。特に市南部は浸水被害のおそれがあり、建設予定地周辺は高層建物も少ないことから4階建てとし、さらに建築基礎部1階天井を高くすることにより2階への浸水防止を講じる等、津波対策を優先したものとなっております。
また、耐震構造の強化を図るとともに、区災害対策本部室、一時避難場所、防災備蓄倉庫等の防災関連所室を配置し、設備面においては非常用発電装置、防災無線装置等を整備することにより、南区の地域性を十分反映した防災対策を講ずることとしております。
また、完成時期についてでございますが、現在の計画では平成25年度中に建物が完成し、平成26年度の早い時期の開設を予定しておりますが、開設が前倒しできるよう進めてまいりたいと考えております。
次に、中区役所につきましては、平成24年度予算において現在地を取得する場合の条件等を協議するため、土地、建物の不動産鑑定価格の算出を行うこととしておりますが、今後の協議経過等につきましては、議会に十分な説明を行い御意見をお聞きしながら、できるだけ早い時期に方向性をお示しできるよう努めてまいりたいと考えております。

森脇浩之議員2012/03/02
(3)各区役所整備について。
南区、東区の区役所整備は予定どおり順調に進んでおって、平成24年度計画にも市民に開かれた市政運営の項に約7.1億円、約7.6億円の各予算が計上されています゜一方、中区は取得に向けた協議を進めるため現施設の土地及び建物の不動産鑑定評価額の算定を行うと、200万円が予算計上をされています。現在の中区役所の土地、建物を購入することが前提での表記のようにも見えますが、質問に入ります。
ア、設置検討が唯一おくれている中区役所の整備について、おくれてきた原因は何であったのか、またそれに関連して中区内設置への地理的課題、財政的課題、人ロ集中度合い、別用地への建設のメリット、デメリットをお聞かせください。

O田淵薫市民局長
6、市民力で新しい岡山をつくるの項、まず中区役所の設置の検討についてでございますが、当初現在地については所有者から売却の意思が示されなかったことから、これまで市有地、公有地を中心に、さらには民地等についても適地の調査を行ってまいりました。その中で、岡山運輸支局の移転の可能性についても、その動向を注視してきたところでございます。現在までのところ、中区内には条件を満たす適地が見当たらず、岡山運輸支局においては早期の移転が見込めない状況となり、また本年度現在地について売却も可能との意向を得たことから、取得する場合の条件等について協議を進めたいと考えておるところでございます。このような経過から、時間を要したものと認繊しております。
次に、中区内での設置の課題等ですが、地理的な条件につきましては区民の皆様の利便性に配慮する必要があり、その判断の一つとして人口バランス等も考慮しながら検討する必要があると考えております。また、財政面につきましては有利な財源の活用の検討が必要になると考えております。また、別用地に建設する場合のメリット、デメリットにつきましては、区役所としての機能を踏まえて設計された庁舎ができることがメリットと考えられます。一方で、デメリットといたしましては場所の移転により区民の皆様に十分な周知の必要があることや、新築により新たな財政負担が発生すること等が考えられますが、具体的なメリット。デメリットはその用地の位置により変わってくるものと考えております。いずれにいたしましても、議会への十分な説明を行い御意見をお聞きしながら、できるだけ早い時期に方向性がお示しできるよう努めてまいりたいと考えております。

森脇議員再質問
最後に、中区の現状であります。
これはまた、もしかしたら個人質問の中で多々出てくるかもしれませんが、今の段階では該当地が見当たらないということでありました。あるいは人口推計等々も見ていただきながら判断をしていただいてるということでありますけれども、ただしかしそこで最終的に借りていた物件を自己所有として買うということは当然あり得るわけでありますけれども、当然ながらその段階ではさまざまなデメリット、コストの面あるいはこれまでの耐震の対応の問題、さまざまな観点での問題も当然出てきますので、逐次数字的なこと、あるいはコスト、あるいは係る経費、これらについては透明感を持った説明をしていただきながら、最終的に判断をしていかなければならないと思いますけれども、田淵局長、そのあたり再度もう一度御答弁をよろしくお願いいたします。

o田淵薫市民局長
中区役所の状況でございますが、やはり-番は市民の方の利便性だと認識しております。ただ、その中でも財政的な面も市民の方の税金を使っての取得ということになりますんで、考えなけれぱならない。そういう中で、現在適地というものがなかなか難しい状況でございます。なぜかといいますと、近隣でもハピータウンとかパチンコ店とかはありますが、やはり多額の営業保障を出すのは財政的には難しいだろうということで考えております。そういう中で、利便性のすぐれた適地があれば、議会のほうにもお示ししながらオープンにしながら透明度を高めて協議させていただけたらと思っております。いずれにしても、早い時期に方向性を出していきたいという思いは多分皆様方と共通している部分かなと理解しております。