2011年9月15日木曜日

経産省は、福島県民に謝罪したのか?

前福島県知事佐藤栄佐久さんの話に、こんな話がありました。
知事在職当時の1993年4月、東京電力から福島第一原発に使用済み核燃料を保管する共用プールを建設したいと申し入れがあった。一時的な保管であるというので、問題ないと思ったが、念のため経産省に確認を求めたところ経産省の課長は、2010年には青森県の六ヶ所村に第二再処理工場が竣工するので、そこに共用プールの使用済み燃料を移すと説明され、プールの設置を了承した。
ところが翌1994年に策定された原子力長期計画では「2010年ごろに再処理能力、利用技術などについて方針を決定することとします。」驚いて先の課長の話はどうなったか問い合わせたが、その課長は異動していて、約束は反故にされたのでした。
この話は、佐藤さんの著「知事抹殺」や、「世界」(2011.10)に書かれています。
官僚におんぶに抱っこの野田政権になって、「民主党の自民党化」が言われています。
大事なことは、原発政策を推し進めたのは誰かをしっかり見据え、政治がリーダーシップをはたすことだと思います。