2011年10月19日水曜日

がれきどうする?

本日の朝日新聞の記事です。
「汚染がれき拒否を」岡山県・岡山市に申し入れ
 放射性物質に汚染された東日本大震災のがれきを受け入れないよう市民団体が18日、県と岡山市に申し入れた。県は「安全に留意して調整する」としたが、岡山市は安全基準などが明確でないとして、現時点では受け入れを検討する考えがないことを明らかにした。
 震災で発生した大量のがれきについて、国は全国で分担して処理する方針。環境省が受け入れ可能量などを尋ねる文書を全国の自治体に送っており、県は期限の21日までに市町村の回答をとりまとめる。
 この動きを受け、反原発団体などでつくる「さよなら原発1000万人アクションin岡山実行委員会」(奥津亘代表)の約30人が18日、県庁と市役所を訪問。「県民、市民を被曝(ひ・ばく)から守るため、汚染されたがれきの持ち込みを拒否してほしい」と求めた。
 石井正弘知事は6月の議会で「受け入れ可能な自治体との調整など、協力に努めたい」と述べている。申し入れに対応した県循環型社会推進課の村木智幸課長は「最終的には施設を持つ市町村の判断だが、安全性を十分念頭に置く」と慎重に言葉を選んだ。
 一方、岡山市の松田隆之環境局長は「市民が理解できる安全基準や処理方法が確立されなければ、受け入れの判断は不可能」と明言。「状況が変われば検討する可能性はある」としつつ、国からの文書には「現時点では検討できる状況にない」と回答するという。
こちらは福島版
福島県内の災害がれき、5施設で夏から焼却 9千トン
2011年10月19日
 放射線への不安から災害がれきの処分が滞っている問題で、福島県生活環境部は18日、県内5カ所のごみ焼却施設が夏以降、がれきの焼却を始めていることを明らかにした。18日にあった県議会大震災復旧復興対策特別委員会で答弁した。
 県一般廃棄物課によると、焼却を始めているのは、本宮市のもとみやクリーンセンター、郡山市の富久山クリーンセンターと河内クリーンセンター、白河市の西白河地方クリーンセンター、会津若松市の会津若松地方広域市町村圏整備組合環境センターの5カ所。
 周辺の定期的な線量測定で監視体制を整え、説明会などで周辺住民の理解を得て、これまでに約9千トンを焼却したという。
 しかし、県内の災害廃棄物量は可燃物だけで推計65万トン。環境省は、排気フィルターなど設備が整った施設での実験結果から焼却による環境への影響はないと説明しているが、5カ所以外では、放射線への不安や焼却能力の不足から処理が進んでいない。