2011年10月4日火曜日

街の真ん中に図書館を!


ユネスコ公共図書館宣言 1994 で図書館の基本的価値がわかった。図書館って無料貸本屋じゃないんだよね。一部分抜粋します。

社会と個人の自由、繁栄及び発展は人間にとっての基本的価値である。このことは、十分に 情報を得ている市民が、その民主的権利を行使し、社会において積極的な役割を果たす能力によ って、はじめて達成される。建設的に参加して民主主義を発展させることは、十分な教育が受け られ、知識、思想、文化および情報に自由かつ無制限に接し得ることにかかっている。 地域において知識を得る窓口である公共図書館は、個人および社会集団の生涯学習、独自の 意志決定および文化的発展のための基本的条件を提供する。

公共図書館
 公共図書館は、その利用者があらゆる種類の知識と情報をたやすく入手できるようにする、 地域の情報センターである。 公共図書館のサービスは、年齢、人種、性別、宗教、国籍、言語、あるいは社会的身分を問 わず、すべての人が平等に利用できるという原則に基づいて提供される。理由は何であれ、通常 のサービスや資料の利用が出来ない人々、たとえば言語上の少数グループ(マイノリティ)、障 害者、あるいは入院患者や受刑者に対しては、特別なサービスと資料が提供されなければならな い。 いかなる年齢層の人々もその要求に応じた資料を見つけ出せなければならない。蔵書とサー ビスには、伝統的な資料とともに、あらゆる種類の適切なメディアと現代技術が含まれていなけ ればならない。質の高い、地域の要求や状況に対応できるものであることが基本的要件である。 資料には、人間の努力と想像の記憶とともに、現今の傾向や社会の進展が反映されていなければ ならない。 蔵書およびサービスは、いかなる種類の思想的、政治的、あるいは宗教的な検閲にも、また 商業的な圧力にも屈してはならない。

 公共図書館の使命 
情報、識字、教育および文化に関連した以下の基本的使命を公共図書館サービスの核にしな ければならない。 1. 幼い時期から子供たちの読書習慣を育成し、それを強化する。 2. あらゆる段階での正規の教育とともに、個人的および自主的な教育を支援する。 3. 個人の創造的な発展のための機会を提供する。 4. 青少年の想像力と創造性に刺激を与える。 5. 文化遺産の認識、芸術、科学的な業績や革新についての理解を促進する。 6. あらゆる公演芸術の文化的表現に接しうるようにする。 7. 異文化間の交流を助長し、多様な文化が存立できるようにする。 8. 口述による伝承を援助する。9. 市民がいかなる種類の地域情報をも入手できるようにする。 10.地域の企業、協会および利益団体に対して適切な情報サービスを行う。 11.容易に情報を検索し、コンピュータを駆使できるような技能の発達を促す。 12.あらゆる年齢層の人々のための識字活動とその計画を援助し、かつ、それに参加し、必要があ れば、こうした活動を発足させる。

岡山市の現状
平成6年11月に図書館整備基本計画が策定され、東部地区図書館建設用地を購入したが、その後全く計画は動いていません。図書館が果たす役割が理解できないトップは要らないんだけど。