2012年11月19日月曜日

風力発電の被害


風力発電で使う風車から出る「低周波音」が健康に悪影響を与えると考える人たちが18日、和歌山市内で「風力発電による被害者の声を聞く会」を開いた。約40人が参加した。会合後、参加者たちは「風力発電の被害を考える会・和歌山」という団体を立ち上げ、被害を訴えていくことを決めた。

 低周波音は、風車が回るときに出るとされ、多くの人には聞こえない。しかし、感じ方には個人差があり、低周波音の影響で頭痛や不眠などを訴える人もいるといわれる。この日は、低周波音に苦しんでいるという由良町と海南市の女性が自身の経験を語った。 

 自宅近くに風力発電施設がある由良町の女性(68)は風車が回り始めた4年前から、激しい頭痛が頻繁に起こるようになったといい、「痛みで家にいられないこともある」と訴えた。 

 団体の世話人代表になった和歌山市の松浦攸吉(ゆうきち)さん(70)は「まずは一般の人たちに被害を知ってもらうことから活動を始めたい」と話した。