2012年11月5日月曜日

年次有給休暇の取得率


厚生労働省がこのほど発表した就労条件総合調査によると、2011年の年次有給休暇の取得率は49.3%だった。前年より1.2ポイント上がった。取得率が50%を下回るのは12年連続。ここ数年は増えているが、政府が新成長戦略で目標とする「20年までに70%」には遠い。

 従業員30人以上の企業6128社を対象に調査。4355社が回答した。 

 実際にとった休暇の平均日数は9.0日で前年より0.4日増えた。9日台は1999年以来。厚労省の担当者は「ワーク・ライフ・バランスへの意識の高まりが背景にある」とみている。 

 企業規模別に取得率をみると、1千人以上の会社は56.5%、300~999人は47.1%、100~299人は44.0%、30~99人は42.2%だった。小さい企業ほど、取りづらい環境にある。 

 業種別では電気・ガス・水道業が73.6%で最も高く、卸・小売業が35.8%と最低だった。