2012年11月6日火曜日

福島県川内村、移動コンビニ



コンビニ大手ファミリーマートは2日から、川内村で移動販売車「ファミマ号」の営業を始めた。原発事故で避難指示が出された区域では、南相馬市に続いて2カ所目。

 販売は村役場前で火曜と金曜の午前11時半~午後1時半。初日の2日は住民や役場職員が昼食や飲み物を求めに訪れた。富岡町から三春町の仮設住宅に避難し、川内村で事務用品店を再開した佐藤耕市さん(68)は「買い物は船引(田村市)まで行っていた。非常に助かります」と話した。

 震災前からあったコンビニは2店とも閉店した。全村避難からの帰村が進む中、買い物の不便さを解消するため、村が復興庁を通してファミリーマートに協力を要請していた。同社は12月には村内に店舗を開く予定で、移動販売はそれまでの営業となる。村は商工会とともに、共同経営によるスーパーの建設も検討している。